2018/12/03

コロンビア・カサナレ県、モンテレイのある技術学校には、ここ5年ほど前から、ネグロと名付けられた一匹の黒犬が住んでいます。
彼は学校で学ぶ学生たちを見守る、一種の保護者として働いています。
そのお返しに、ネグロは学校の教職員によってケアされ、食べ物、水、そして夜を過ごすための安全な場所を提供されています。
学校で暮らすことになってすぐのこと、休憩時間に昼食やおやつを買いに学生たちが集まるキャンパス内の小さな店を知るようになりました。
時々彼らはそこで売られているクッキーを買うことも・・・。
ある場所で何かを渡せば、クッキーが手に入るらしい。
これは明らかに、犬が商業について最初に学んだ場所であり、自分で試してみることに決めました。
「彼は店に行って子供たちがお金を払って何かを受け取るのを見ていたのでしょう」とアンジェラ・ガルシア・ベルナール先生。
「そしてある日、ネグロは自発的に木の葉を口に咥えて現れたのです。尻尾を振りながらクッキーが欲しいのだと伝えてきました」
木の葉はネグロが独自に発明した通貨でしたが、勿論、問題なく受け入れられました。
彼はクッキーを手に入れることができました。そして、それは新たな事実が露呈した瞬間でした。
木の葉でおやつを買うことができる!
そして、ネグロはすぐにお金は文字通り「木に成っている」という、もうひとつの事実に気が付きました。
「ネグロは毎日クッキーを買いに来ます」というのは、長年売店で働くグラディス・バレットさん。
「いつも木の葉で払っていきます。購入が日課になっているようです」
この日課はもう何年もの間続いているそうで、スタッフは、犬が食べても安全なものしか売らないことと、葉っぱの通貨と彼のウエストラインの両方でインフレを起こさないように、ネグロの買い物は1日2回に制限しています。
「初めて見たらとても驚くでしょう」とベルナール先生。
ネグロは自分でもそれを理解していて、とても賢いのだそうです。
▼ネグロが買い物をする様子はこちらをご覧ください。